極上御曹司に求愛されています
「芹花ちゃん、大丈夫かい? 男前が近くにいて緊張したのかな? あ、この人は木島さんと言ってね、相続関係のめんどくさいことをお願いしてる信託銀行の人なんだよ。銀行員っていうよりモデルみたいに格好いいだろ?」
そう言ってくくっと笑う星野の声に、芹花は顔を真っ赤にして再びむせる。
「そんなこと、ないです……いえ、あの、たしかに男前ではありますけど」
焦る芹花に、星野は人の好い笑顔を浮かべ頷いた。
「だろう? 見た目の良さは言うまでもないけど、仕事もできるし真面目ないいオトコなんだ」
「はあ……」
芹花は隣の木島が気になりながらも、恥ずかしくて見ることができない。
動揺を隠すようにひたすらハンバーグを食べ続ける。
「芹花ちゃんもかわいらしくて優しいし、絵も上手だ。ほら、これは芹花ちゃんのイラスト集なんだよ。すごいだろう?」
星野は芹花のイラスト集を手に取ると、自分のことのように嬉しそうに笑った。
「うちの黒板メニューのイラストもほら。忘れずに載せてくれたんだ」
芹花はその言葉にハッと視線を上げた。
「あ、私が描いたってことは内緒なんです」