俺様上司の甘い口づけ

冬「大丈夫か?」


私「はいっ
行く前は緊張しましたけど
すごく優しいおかあさんですね」


冬「そうか?」


私「私もあんな風に明るく優しい人になりたいです」

心からそう思った。
きっと大変なことも沢山あった
でも母親としていつまでも冬馬さんを想ってる

そんなお母さんに私もいつかなりたい


冬「お前はお前のままでいろ」


私「え?」


冬「十分魅力的だ」

こんなかっこいい大好きな人に
そう言ってもらえるなんて本当に幸せ者。

私「冬馬さんはどっちが本当ですか?」


冬「は?」


私「やんちゃな昔の姿と今の姿」


冬「どっちもほんと」


私「それじゃ答えになってません」


冬「あれは、ずいぶん昔の話だからな」


私「冬馬さんにもあんな時代があったんですね」


冬「まぁな」


私「できすぎくんじゃなくて安心しました。」


冬「なんだそれ」


私「あーあっまだまだ知らない冬馬さんが沢山」


冬「不満そうだな」


私「悔しいだけですっ」


冬「これから先長いだろ」


私「え?」


冬「ゆっくり知っていけばいい。お互いに」


私「はいっ!」


私たちはいろんな順番を間違えたかもしれない。


だけど

これから先何年、何十年

一緒に居たいと思える相手と今ここで笑い会える幸せを

つかむことができました


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