5人の王子とお姫様!
それくらいなら僕がいくらでもフォローするし、むしろ頼ってほしいと思っているけど。
天音ちゃんはなかなかガードを緩めてくれない。
どうしてこうも肩入れしたくなるのかは分からないけど、守ってあげたくなる不安定さが彼女にはある。
だからか、計算づくめのこの僕が、いらぬことをあれこれ考えてしまうのだ。
かなりの打撃を受けた琉羽と光邦はどうだろうか。
そんな考えは、天音ちゃんは2人と話せるだろうか、と趣旨を簡単にすり替えられる。
あんな事があった後で普通に接するなんて……
まして、何もなかったように振る舞うなんてこと、天音ちゃんはできるだろうか。
あの時……
『聖は笑って見過ごせるの…?』
『聖だったら、どうしてた?』
なんて不安そうな顔をするんだと思った。