5人の王子とお姫様!
「それでね、久しぶりにみんなで別荘に行かないかって。
近くに海もあるし、おしゃれなレストランもできたのよ。お父さんとはそこで落ち合おうかって話になったの」
小さい頃によく行った、海が見える別荘を思い出す。
最近行ってないな…。
と、考える間も与えないお母さん。
「じゃあ準備してね。もう行っちゃうわよ」
車のキーをちらつかせながら立ち上がった。
……え、今から…?
流石に破天荒すぎてついていけない。
ついていこうとも思わないけど。
「行こ、行こー♪」
便乗して背中を押してくる琉羽ももれなく同罪ということで。
車には既に全員分の荷物が積まれていた。
一体誰が……なんて言わなくても分かる。
私のボストンバッグには、いつの間にか入れていない着替えまで追加で詰め込まれている。