5人の王子とお姫様!



「あのさ、あのさ、天音」


「………なに」


これはどうやら違うらしい。



なんていうか……


琉羽、何か企んでる。


警戒するように身を固くして様子を窺う。



「脱がせていーい?」


ギョっとして思わず琉羽に視線を戻すと、目をキラキラさせて一見害のない、無邪気な顔をしていた。


あ、これは信じちゃダメなやつだ。



「や、ダメ…」


身の危険を感じて、慌てて離れようとするもグイッと腕を掴まれた。


琉羽、力強い…。


可愛い顔をしていても、やっぱり男の子だと再認識させられる。



「えぇー?ざーんねん。脱がせてもらうの待ってたんじゃないんだぁ」


「っそんなこと…っ」


「…あるよ」


「っ…」


間延びした口調から一転、突然の真面目な声色にどきりとする。


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