5人の王子とお姫様!



やっぱりみんな、心配してる。


俺も、天音が心配。



自分がどれだけみんなに影響を与えてるかなんて、天音はきっと知らない。


どれだけ好かれてるかなんて、想像もしてない。



天音を嫌う人なんて1人もいないから。


誰も放ってなんておかないから、天音は不安も心配も、何もしなくていい。


だから……


もっと頼って。


もっと怒って。


もっと笑って。


もっと知って。



そうして天音が安心できる場所にしたい。




「空、お疲れ様」


ソファで丸くなってぼんやりしていると、上から聖が覗き込んできた。


「もうみんな寝たよ。空ももう休んだ方がいいんじゃないかな」


「……眠れない」


「へえ、珍しいね」


寝転がった状態から逆さまに見える聖の顔は、すごく驚いてる。


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