5人の王子とお姫様!
『おおっと!ここでSクラス生の連続景品ゲットです!景品は…』
「それ、選んでいい…?」
司会者が言い終わらないうちに、空が待ったをかける。
『と、言いますと?』
「クマのぬいぐるみ、欲しい」
まるで分かっていたかのように、「あるんでしょ?」と言いたげな空。
司会者もまさか景品の中身が知られているとは思ってなかったようで、目を白黒させている。
『あ、クマのぬいぐるみですね!では景品はそちらで!今持ってきますねー!…特別ですよ?』
言いながら、駆け足で持って出てきたのは、巨大なクマのぬいぐるみ。
司会者が両手で持っても顔が隠れてしまっているそれを見て、空は満足げな顔。
「ん、ありがと」
ぬいぐるみを受け取って、空はスタスタと舞台を降りた。
そして、ぬいぐるみの隙間から、何故か私を見つめながら一直線に歩いてくる。