5人の王子とお姫様!







琉羽とのダンスは、終始ふわふわしたものだった。



「あははっ。天音、楽しいねー」


まるでワルツでも踊るかのように手を伸ばして、くるくるっと軽やかなターンを決める。


琉羽に誘われるがままに私も自然にダンスができる。



「ダンスって難しいと思ってたけど、案外楽しいね!」


「これ、琉羽とだからできることだと思う…」


「えへへ、そうかな?」


無邪気に笑った琉羽は、少しだけ寂しそうな顔をした。


「なんかね、文化祭が始まる前は早く終われーって思ってたのに、いざ終わりが近づくと終わってほしくないって思うんだよね」


「……私も」


「えー、ほんとー?」


クスクス笑いながら、ぱっと顔を輝かせた琉羽は嬉しそうに目を細める。


その瞬間。


「あっ」


リズムを間違えた琉羽が、危うく私の足を踏みそうになって、寸でのところで上手く足を滑らせた。


……器用だ。


「ごめんねっ」


「ううん、大丈夫」


そうして、楽しくダンスを終えたのだった。


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