5人の王子とお姫様!







楓斗は、ダンスが始まる前から少しだけ顔を赤らめていた。


手を繋ぐ直前、楓斗が固まる。


「……やっぱり、手を繋ぐの、いや?」


「……そういうわけじゃねーよ」


むっとした楓斗が、ガシッと手を繋いできて今度は私が固まる番。


……なんだか、胸の辺りがむずむずする。


「足、踏むんじゃねーぞ」


「……踏まないもん」


「さっき琉羽は踏みそうになってたな」


「見てたの?」


「がっつりとな」


音楽に合わせて踊り始める。


楓斗とのダンスはお互いにガチガチで、どっちかが転んでしまいそう。


……と思ってた矢先、足がもつれて本当に転びそうになったけど、咄嗟に楓斗が腕を引いてくれて事なきを得た。


「あっぶねー……気をつけろよ」


気付けばしっかり支えられてた。


「……あり、がとう」


掴んだ手の力が強くて、楓斗はちゃんと男の子だ。


当たり前のことだけど、忘れていた。


頬が赤くなった気がして、恥ずかしさで目を逸らした。


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