5人の王子とお姫様!
*
空が、無言で手を差し出してきた。
相変わらずの無口無表情だけど、別に冷たいわけじゃない。
私も小さく頷いて、その手を取った。
無言のまま踊り出したけど、気まずさは全くなくて。
踊りながら気づいた。
空、私に歩幅を合わせてくれてる。
私がよろけそうになると、さりげなく支えてくれて。
それがあまりにも自然だったから、私も途中まで気付かなかった。
「疲れた…?」
「少しだけ」
「座る…?」
「まだ、ダンスの途中だから」
「……そっか」
私の返答に、ふんわりと微笑を返してくれる。
優しい空はここでも健在で、胸がじんわりと温かくなる。
「……来年も、また踊ってくれる…?」
「うん、踊る」
「……クマ、大事にしてくれる…?」
「する。絶対する」
大きく頷いて見せて、どちらともなく笑い合った。