5人の王子とお姫様!
「おいお前からもなんか言ってくれよ」
依然眠たげな空は、その場を離れようとしない。
諦めて、全てを丸投げにして助けを求めてくる楓斗が可哀想になった。
ふう、と息を吐いて、その場にしゃがみ込む空を小突いて起こす。
「……空」
「…ん」
「あとでケーキ買ってあげるから、起きて。行こ…?」
手をぎゅっと繋いで頭を撫でると、少し、空の口元が和らいだ。
そろそろ起きるかな…。
と、思ったら……
「…いい」
たった一言で断られて、驚いた。
まさか、空がこんなに強情だとは…。
そんな私の考えを見透かしたように、空が続ける。
「奢る。俺が天音に、奢る」
「……うん」
空はすごく素直だった。
恒例のパターンよろしく、顔を見合わせ笑い合う。
そんな様子を冷めた目で見やる楓斗と、興味なさげな理沙子姐さんの元に舞い戻る。