5人の王子とお姫様!
「お前な……そこは適当に流しとけよ」
「でも、空……いい子」
空の頭を撫でながら、ね?と同意を求めると、楓斗が小さく舌打ちをした。
「さっさと行くぞ」
何故かイラついてるらしい楓斗は、背を向けてスタスタ歩き出す。
「はあ…」
なんで…?と首を傾げて後ろ姿を見送ると、理沙子姐さんの深いため息が運ばれてきた。
隣にいる空は、その理解不能な状況を楽しんでいるのかどうなのか……
口元に手をやり、肩を震わせて珍しく笑っていた。
何だかんだ面倒くさそうにしてたけど、やっぱり根は優しい楓斗。
人で溢れるクレープ屋に連れて来てくれて、あろうことか列の最後尾に一人で並んだ。
「これ食ってさっさと聖たちと合流するぞ」
これ以上は空に付き合ってられない、という楓斗の心の声をビシビシと感じた。
でもやっぱりいい人だ。
それにしても……と、楓斗が並んでくれている近くのベンチに腰掛けながら、周りを見回してみる。
理沙子姐さん、遅い。