5人の王子とお姫様!
「あたしお手洗い」
そう言って、トイレに立ってから結構経つ。
どうしたんだろう。
どうしてか分からないけど、急激に不安になった。
大丈夫、と思いながらも、今に限っては妙な胸騒ぎに襲われた。
トイレに行って帰ってこない理沙子姐さんが心配だからと、空に声をかけてその場を離れた。
公衆トイレを覗き込むと、鏡の前で化粧直しをしてる女の子が何人かいた。
だけど個室は全部空いていて、誰かが利用してる感じじゃない。
おかしいな…。
小首を傾げながら、一旦トイレを出る。
どこ行ったんだろう、と。
人でごった返す辺りを見回してため息を吐いた。
すると、たった今出てきたトイレから、さっき化粧を直していた子たちが出てきた。
そのまま私の横を通り過ぎようとした時、気になる話をしていた。