5人の王子とお姫様!
助けてくれるのは、やっぱり貴方
信じられないって顔の慶太の前を素通りして、ズカズカと理沙子姐さんに歩み寄る。
顔をぐっと近付けて、一言。
「行こ。…ね」
驚いて固まる理沙子姐さんの腕をむんずと掴んだ。
「…っえ、ちょっ……」
反応遅れて、案の定、戸惑いの混じった制止にも耳を貸さず駆け出した。
後ろを振り返る余裕なんてないけど、なんとなく4人とも唖然とした顔をしてる気がする。
一瞬遅れて、すぐに怒鳴り声が聞こえた。
「柳瀬ぇええっ!!待てゴラァっっ!!!」
何で、こんなに執念深いのか……分からない。
過去は過去。
昔は昔で、もう他人。
それだけのはずなのに。
慶太からしたら、私は弱者で、いつまでもいじめられっ子のままなのかもしれない。
退屈しのぎ…?
だからずっと追いかけてくるの…?