5人の王子とお姫様!
「あんった馬鹿じゃないのっ!?あんたがあいつ等とどんな関係か知らないけど、1人で勝手に逃げればよかったでしょっ!?」
全力疾走の最中、焦ったような声色で怒鳴る声は、どこか不安がにじみ出てた。
“自分だけでも戻らなきゃ”…って。
そんな声が訴えてくるみたいで。
やっぱり……
この人は私と同じで、きっととても弱い人。
もしかしたら、普段の濃い化粧も派手な格好も、他人を寄せ付けない、自分を守るための殻なのかもしれない。
「こんなことしてっ……タダで済むと思ってんのっ!?」
タダ、で……?
怖いから、行動しちゃダメなの?
怖くて怖くて、彼らから逃げるのは、そんなにいけないこと…?
私には、理解できなかった。
自分がこんなことするって、ずっと、予想もしなかった。
何より、考えることも放棄してきたから、自分でも信じられなくて。
だけどやっと、反抗できたから。