5人の王子とお姫様!
恐怖も後悔も、もちろんある。
こんなことして、良かったのかなって気持ちもある。
だけど……
どうしても、負けたくなかった。
「一体どこまで行くのっ!?」
「撒ける、まで…っ」
息が、切れる。
うまく呼吸できなくて苦しい。
喉の奥がひんやりして、裂けそう。
汗だくで、すごく気持ち悪い。
道行く人が何事かって目でこっちを見てる。
その視線が恐怖を倍増させた。
嫌なの。見ないで。
もう、こっちを見て、笑わないで。
貶してないと満足できないなら、もう見せつけないで。
誰にも気付かれないようにやって。
怖いのはもう、嫌だ。
そうして焦りが募って、どんどん余裕がなくなってく。
不注意で躓いて、そのままドン、と何かにぶつかって体がその場に崩れ落ちた。