5人の王子とお姫様!
地面に膝を着いた私に、手が差し伸べられる。
それは、親切?それともまた、嘘…?
震えて焦点の合わない目を見開かせて、必死に必死に、聞こえない声で問いかけた。
「悪い、立てるか?」
その声を耳にした瞬間、途端に安心して体中の力が抜けた。
「あっ、あんた……っ」
理沙子姐さんの戸惑った声が聞こえる。
相手も、驚いてるみたいだった。
「…は?お前何でこんなとこに……って、天音も一緒だったか」
頭上からかけられた声に、堰を切ったように涙が溢れた。
名前、また……呼んでくれた。
こんな状況で、不謹慎にもそんなことを思ってしまった。
「お、おい…っ?何でお前泣いて…」
「……っふ、ぅと…」
どうしていいか分からないって顔の楓斗。
私は自力で立ち上がって楓斗に抱き付いた。
反動で、楓斗が後ろに倒れこむ。