5人の王子とお姫様!
「あ…は、はあ!?おっ、おま、何して…っ」
焦って私を引き剥がそうとする楓斗に、離すまいとして必死にしがみ付く。
「お前……」
ただならない雰囲気を察したのか、抵抗を露わにしていた楓斗もすぐに大人しくなった。
沈黙の後、ため息をひとつ吐いて、あやすように、不器用な動作で頭をぽんぽん撫でてくれる。
全然、違う…
あったかくて、優しくて。包んでくれるみたいな、大きいけどやっぱり……好きな、手。
結局、私は。
この人達に助けてもらわないと、何もできない。
「ごめ…な、さ……ごめ、ごめん、なさい……迷惑、かけて……ごめんな、さい……っ」
申し訳なさで心も頭もいっぱいいっぱいで。
人の目も気にならなくなって、楓斗の服をぎゅっと握りしめる。
そっと寄り添って、身を委ねた。
「なあ……綾瀬。何があった?」
不自然なくらい静かな声。
優しくて、冷静で。
けど、それ以上に低い声色が頭上から降りてきた。