5人の王子とお姫様!
楓斗の容赦ない毒舌は止まらない。
周りが言うことを聞くのも、この人達にしたら当然のことで。
ただ、皆逆らえないだけって気付きもしない。
何故だか、少しだけ優位に立ったような気がしたのはどうして……?
私、もしかして性格悪い?
「あ、てかさっきから気になってたんだけど。お前」
楓斗が腕をあげる仕草が、微かな服の擦れ具合で伝わった。
けど、顔を埋めていて楓斗が誰を指差したか、そこまでは確認できない。
「あ?」
低く不機嫌そうな声に体がびくりと震えた。
慶太の機嫌が、最高潮に悪いって……気付いた。
楓斗は、依然気にしない。
寧ろ、さも楽しげな声を漏らして言った。
「お前、こいつの事好きだろ」
そんな、唐突には理解できない言葉に脳が情報を処理する前に体が反応してしまった。