5人の王子とお姫様!
顔を上げて楓斗を見て、恐る恐ると後ろを振り向くと、そこには限界まで目を見開いた慶太の姿があった。
「ふ、うと……?」
説明を求めて縋るように頭上を見上げるけど、楓斗はこっちを見てくれない。
やんわり、回された腕を離される。
楓斗は異常にゆっくりと立ち上がって、歩いて行った。
……きっと、そう見えただけかもしれないけど。
私の目では、全部がスローで流れてた。
だって、楓斗……すごく変なこと言ってる…。
慶太が、そんな……まさか。
「はあ?てめぇ頭おかしーんじゃねぇのか?んなわけねぇだろバーカ」
盛大に吹き出して、見下したように笑う慶太はすっかり余裕が戻っている。
ほら、ね…?楓斗。
そんなわけ、ない…。
「バレバレの嘘つくなよ。まさか、本当に気付いてねーの?」
「あ?何がだよ」