5人の王子とお姫様!



楓斗を鋭く睨み付ける慶太の目には、何でか……見た事ないくらい、動揺が滲んでる。


違う……違う、のに。


なんで……?



「血相変えてこいつの事追いかけて来ただろ。尋常じゃねーくらい汗かいてる」


「……それが何だよ。いたぶって遊べる玩具がわざわざ自分から寄ってきたんだぜ?逃げたら追いかけたくなるだろ?なぁ?そうだったよなあ、柳瀬」


尖ったような視線に射抜かれて、体がまた固まる。



見据えられたら、もう……逸らせない。


これって……なんの呪縛…?


私、おもちゃ…なの?


逃げたらまた、行き場のない鬼ごっこで追い込まれるの?


それとも、隠れたらまた……暗闇を覗き込むように不気味な笑みで見つかるかくれんぼ…?



『てめぇは一生玩具なんだよ。分かったか?ギャハハハッ!』



……嫌だ。


また見つかっちゃう……。


早く、逃げないと……いけないのに。


どうして……


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