秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
声が聞こえる。小早川の声だ。

「お兄さん。この声録音しときますね。」

「あ、ああ。そうだな。」

そしてスマホの録音ボタンを押した。

「あんたみたいな地味な女、瀧さんのそばにいる価値ないのよ。
さっさと消えてちょうだい。」

扉の奥で行われてることは見えないが華に話しかけてるらしい。
華の声が聞こえないところを見ると声が出ないようになんかされてんのか?
口塞がれてるとか?

中に踏み込みたくてウズウズするが怜児に手で制止された。

「あんたなんてもう二度と瀧さんの前に出られないようにしてあげるわ。」

小早川の声の口調にゾッとする。

アイツ頭いってんな?

「ほら、そのオトコがこれからあなたをめちゃくちゃにするのよ。
楽しいでしょう?」

「詩乃、ほんとにやるのか?」

若いオトコの声がする。
オレは頭が真っ白になる。
今にも飛び込もうとしたが、怜児が強く引き止めた。

首を横に振る。

「もうちょっと待って。」

口だけ動かす。

「証拠がいる。」

グッとこらえた。

華。無事なんだろうな・・・。

「キャッ!」

華の恐怖に怯えた声。
そしてドタバタと足を動かすような音。

「無駄よ。ジタバタしても。誰も来ないわ。わたしが全部撮影してあげるから。
ほら、もっと怯えなさい!
楽しいわね~。」
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