秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「お、姉ちゃん・・・」

放心状態の小早川が姉をみて膝をガクッとついた。

は?姉妹ってこと?

「明日実ママから言われてわけもわからずここに来てみたら・・・。」

「おねぇちゃんはいいじゃない。結婚するんだから。
わたしなんて、パパとママが離婚して大嫌いな男狂いのママといっしょに行かされて、さんざんな人生だったのに。
さらにおねぇちゃんだけ幸せになって・・・。
わたしばっかり不幸で・・・やってられない。」

「だからって、瀧さんのフィアンセをこんな目に合わせるなんておかしいでしょ?
しかも、亮二《りょうじ》使って。」

亮二?

「だって、瀧さんが・・・わたしのこと全然振り向いてくれなくて・・・覚えてもいないなんだもの。
それにひきかえ、この女は他のオトコとイチャイチャしてるくせに、結局瀧さんをうばってくのよ。
許せないでしょ?」

他のオトコとイチャイチャって崎本のことか?
あれは別に華は悪くないんだけどな・・・。
それに覚えてないって?
俺この女知ってたことあったっけな?

「瀧さん・・・わたしのことほんとに覚えてないんですか?」

小早川がすがるような眼を向ける。
俺は華を支える手に力を入れた。

「ごめん。覚えてない・・・会ったことある?」

過去に関係のあった女なんて星の数ほどいてほとんどは思い出せない・・・。

小早川が泣き崩れた。
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