秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
昼ごはんは定食屋さんに入った。

きちんと手を合わせる。
これは、小さい頃からの母の教えで、必ず食べる前と食べた後には手を合わせるよう躾けられた。

「お前、えらいな。ちゃんとしてんな。」

佑介がふふっと笑った。


こんなデートみたいなことしたら・・・もっと参ってしまうことはわかっている。

どっぷりとはまりこんじゃいけない・・のにどうしても・・抗えない・・

佑介がわたしを見る眼差しがあまりにも愛しくて・・


「送るよ。家まで。」

当然夕方からアモーレに出勤のわたしは着替えたいからと4時ごろに駅で降ろしてほしいと言った。

「駅でいいです。」

「なんで?まだダメなの?」

「はい。お願いです。駅で。」

あんなおんぼろアパート見られるわけにはいかない・・し、家にもし来られて・・わたしが華だとバレたら、全部終わる・・・

「はぁ・・・わかったよ。」

佑介は仕方ないと諦めたのか駅で降ろしてくれた。

「じゃあまた。来週な。」

手を振り帰っていく佑介と、1週間会えないと思うとわたしも・・・身を引き裂かれる思いがして辛かった。

けど・・バレたら終わりだ・・。

このまま・・でいい。

・・・
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