秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「おはよ。何作ってんの?」

「ベーコンエッグとトースト。いつも佑介がつくってくれてたのを作ろうかと思って。」

「お前も手際いいのな。」

「お母さんが死んでからずっとわたしがやってるから。でも、佑介の料理、おいしいよ。」

「俺もいつもひとりだったからな。俺の話もしようか?聞きたい?」

「え?うん。」

はにかんで照れてる華がかわいい。

「俺のオヤジは俺と同じで商社マン。おふくろは看護師やってて、一人っ子だしずっと1人のこと多かったから、料理はそれなりにできんだよ。俺もお前と同じ。寂しい子ども時代だったよ。
今も両親は健在だし、オヤジはもう引退してっけど、おふくろは今でも看護師やってる。」

「そうなんだ。」

「まぁおいおい教えてやるよ。俺の過去も。」

華のベーコンエッグはうまかった。

「華。お前、正月休み予定ある?」

「何もないよ。」

「じゃあさ。ここで2人で過ごそ。」

「佑介は?予定ないの?」

「ないよ。」

「家族も友達もいいの?」

「両親は海外旅行行ってるし、友達とは特に約束もしてないから問題ないよ。」

「うん。じゃあ。来る。」

「ん、じゃあさ。今からお前の服買いに行こう。ここで着れる部屋着とか、あと化粧品とか用意しとけよ。これから泊まることも増えんだろし。」

「・・・」

「なんだよ?」

「なんか、嬉しくて・・・。」

「何が?」

「恋人同士みたいで。」

か、かわいい・・・。

「そんなかわいい顔して言ったらまた襲いたくなるだろ?それに、みたいじゃなくて恋人同士なんだよ。わかった?」

「はい。」

赤くなって下を向く華がかわいすぎる。
今すぐベッドに連れて行きたい衝動を抑える。

ダメだ。部屋着買うのも重要だし。デートもしたいし。

「ダメ。朝飯食ったら行くから。」

「うん。」

俺たちは遅い朝飯を食べると、お互いに触れたい思いを抑えながら家を出た。
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