秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「瀧さん・・・」

経理課を出ようとするととなりの総務課の本田萌絵《ほんだもえ》がはにかんだ笑顔で俺に声をかけてくる。

「あの・・・また出張なんですか?大変ですよね・・・」

ニコッと笑った笑顔はかわいくて、普通の男ならコロッといっちまうだろう。

ミス開明と呼ばれるこの女は、俺狙いらしく、常に愛想笑いをしかけてくる。

しかし、仕事のできないこんな女興味はないし、こういう女は一度寝てしまったら最後、結婚するまでつきまとわれるだろうことは目にみえている。

「俺がどこ行こうと関係ないだろ?」

俺は冷たくいうと管理部を出た。

こういう対応が俺が黒王子と言われるゆえんだろう。
まぁ会社の前で女にビンタをくらわされている時点で十分黒王子か・・・。

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