秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
しばらくして佑介がベッドにもぐりこんできた。

横に佑介のぬくもりは感じるのに何もしてこない。
なぜ・・・?
わたしは佑介の冷たい手を握った。

「佑介何もしないの?」

わたしはたまらなくなって佑介のほうへ向き直ったけれど、佑介は上を向いたまま。

「ねぇ・・・わたしは・・・佑介と仲良くしたいんだけど・・・ダメなの?」

「だって華がさ・・・崎本と楽しそうにしゃべってたじゃん。」

「た、楽しそうにって・・・ふつうにしゃべってただけじゃん。そんなん佑介こそ・・・となりの女子とベタベタベタベタ・・・」

あー、ダメこんなん嫌われる・・・

「え?華・・・」

「なに?」

わたし、きっと今ブスだ。佑介とあの女の人に嫉妬してるから・・・
反対側を向いた。見られたくない・・・

「それって妬いてんの?」

佑介がのぞき込もうとする。

「だったら何?」

わたしはうつぶせになった。

「華・・・それ、うれしい・・・」

「へ?」

佑介の顔を見るとほんとにうれしそうに赤くなっている。

「俺のほうがいつも華と他の男に妬いてばっかで俺ばっか好きなんだと思ってたし・・・華も妬いてくれるなんて嬉しすぎ。」

なにそれ・・・

「妬くに決まってる。俺ばっか好きとかおかしいし。わたしのほうが佑介のこと好きなんだから!」

「じゃぁなんで一緒に住んでくれねんだよ。」

「そ、それは・・・」

言葉につまる。

「ほら、俺のほうが好きじゃん。」

佑介はわたしをふわっと抱きしめた。

「俺はいつでもいいんだからな・・・住みたくなったら言って。」

「うん・・・。佑介ありがと。」

佑介はやさしいキスをした。
わたしたちはその日はやさしく愛し合った。
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