秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「瀧さん!」

シンガポールにつくと、もう夜で、開明商事側から提案するシステムの構築を依頼する御影ソリューションの営業の秋田さんと前日の打ち合わせをすることになっていた。

「申し訳ない。夜につきあわせて。」

「いえいえ。ライラックのディアス氏と会う前に打ち合わせは必要ですよ。プレゼンどんな感じですか?」

打ち合わせは着々と進む。

第一印象は仕事はできる男。
俺より1歳年下の秋田さんはさわやかなイケメンだった。
俺と同じくらいの長身で崎本とはまたちがった毒のないさわやかさがある。

次の日のライラックのディアス氏との打ち合わせも着々と進んだ。

華には毎日コールする。

『佑介。』

落ち着いた華の声を聞くだけで、ホッとする。

『華。会いたいな・・・。』

『うん。わたしも。』

それだけで嬉しくなる俺。
かと言って仕事を怠るわけには行かず、今日はディアス氏が秋田さんと俺を飲みに連れて行ってくれた。

「瀧さん。彼女おられるんですか?」

秋田さんが際どい質問を投げかけてきた。

「まぁ。いますよ。」

「そりゃそうですよね。きっと綺麗な人なんでしょうね?」

「まぁ。」

「いや、なんとなく決まった人いるのかなってね。」

「そういう秋田さんは?」

「ぼくはもう・・・恋愛はいいんです。適当にやってますよ。大学で懲りましたから・・・。」

なんかあったのか?っていう思わせぶりな言い方だ。
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