秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
俺はその夜秋田さんと飲んだ。

「これからライラックからいろいろ要望言ってくるでしょうからあと2回ほどプレゼン必要かもしれませんけど、よろしくお願いしますね。」

「そのへんはわかってます。3か月後がめどですかね?」

「そうでしょうね。」

「瀧さん、そのネクタイ趣味いいですね。彼女からのプレゼントですか?」

「え?」

あ、これは・・・プレゼントじゃないけど、買い物行ったときに俺に似合いそうって華が選んでくれたやつだ。

「まぁそんなとこですね。」

「やっぱり・・・。」

秋田さんはふと遠い目をした。

「あの、秋田さん。大学のときから恋愛は封印したとか言ってましたけど、何かあったんですか?」

他人のことなんてどうでもいいっちゃいいけど・・・。

「あ。大学の時に付き合ってた彼女を不幸にしてしまったことがずっと胸の奥にあって・・・今でも誰かと真剣に付き合えないんですよね。」

「秋田さんモテるでしょう?」

「まぁ言い寄ってくる女性は多いですけどね・・・。何人か付き合いましたけど・・・どうしても・・・」

「好きなんですか?その大学の時の彼女。」

「そうかもしれません。でも僕は許されないことをしたんで・・・今更その彼女にも合わせる顔がないんですよね・・・まぁどこにいるかもわからないんですけどね・・・。」

「そうですか・・・。いろいろありますからね。人生。」

さわやかそうな顔してるけど、秋田さんもいろいろあんだな。

結構語り合った。取引先の人とこんなに本心語り合うなんてあんまりないんだけど・・・。

まぁそいうのもたまにはいいか・・・。
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