秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
~及川華side~

佑介が課長に昇進して、かなり忙しくしている。

前みたいにシンガポールに1か月ずっと行きっぱなしなんてことはなかったが、シンガポールと日本の往復でかなり疲れている感じだ。

わたしもゴールデンウィーク前は仕事に忙殺される。

そもそもゴールデンウィークなんて日本にしかないわけで、商社ではあってないようなもの。
全部ぬくぬくと休むのは管理部くらいのものだ。

ほかの部署がゴールデンウィークに出てくる分の処理をゴールデンウィークの前と後にわけで管理部が処理しないといけないので、必然的に忙しくなるのだ。

わたしも毎日、数時間の残業をしながら、ゴールデンウィークを迎えた。

「はぁ。忙しい一週間だったわね。帰るわ。華ちゃん。」

相沢さんがPCの電源を落とし始めた。

「あ、もうこんな時間。わたしも帰ります。」

「カレシ待ってるんでしょ。うふ。聞こえたわよ。この間、瀧くんに聞かれてたでしょ。」

「あ、まぁ・・・。」

「かわいい指輪。カルティエなんておしゃれよね・・・。」

佑介ってばでっかい声でいうもんだから・・・
最近はカレシいるんだってね。とよく言われる。

噂っていうのは一日でどれだけ広まるのか・・・

でも、おかげで誘われることが少なくなってちょとほっともしていた。
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