夢の番人
ハー、ハー言いながら2人は剣先を生霊にむけたまま距離をとる、生霊は何もかなったように洞窟の前でゆらゆら揺れて立っている。

「なんだアイツ、ビクともしねー」

「やはりフィッガと違いますねー」

「どうする?」

「やはり出口に向かって………」

「それはダメだ」とサキヤは横に首を振る。

「じゃあ私が生霊を押さえます、その隙に後ろから攻撃してください」と叫びながら番人は1人で向かって走り出す。

「番人」とサキヤは叫んだ。

生霊はいとも簡単に刀を弾き番人の手から刀が飛んだ。番人はその場に倒れた。

「カリン」とサキヤは叫んだ。

生霊は番人の首を両手でつかみ軽々とを持ち上げた。

「う〜」となりながら番人は生霊の手をつかみ足をバタバタさせた。

(これじゃあ戦えない)とサキヤは剣を向けたまま動けずにいた。
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