触れられないけど、いいですか?
『好きなもの……? え、えっと……』
『……さっきから気になってたんだけど、何でそんなにビクビクしてるの? 俺、そんなに怖い?』
『そっ、そんなことないです……っ。えぇと、好きなことは、しょ、書道です……っ』
『書道? じゃあ夢は書道家?』
『え、あ、あの。そういう目標を持っていたこともありましたが、今後の進路や将来設計は、家族の意向もありますからそんなに自由には出来ないですね』
『……それは窮屈じゃない? 嫌だと思わない? 俺だったら、思う。自分のやりたいことを犠牲にしてまで他人の言うこと聞きたくない』
「……俺、普段は知り合ったばかりの人にそんなこと絶対言わないけど、その時はさくらと自分がやけに重なって、そんなことをつい言ってしまったんだ。
多分、そうですよねっていう同意の言葉が欲しかった。
だけど、さくらから返ってきたのは、予想とも期待とも違う言葉だった」
『……自分が好きなものをひたすら追い掛けることはとても素敵なことだし、憧れです。だけど、正解はきっとそれだけじゃないから』
『正解はそれだけじゃない?』
『誰かに何かを決められるというのは、その人が自分にそれだけ期待してくれているってことだと思うんです。その期待に応えたいっていう気持ちもあります』
『……自分の夢や目標を犠牲にしても?』
『犠牲には、しません。夢を叶えるタイミングが今じゃないだけ。いつか、夢も必ず叶えてみせます』
『……さっきから気になってたんだけど、何でそんなにビクビクしてるの? 俺、そんなに怖い?』
『そっ、そんなことないです……っ。えぇと、好きなことは、しょ、書道です……っ』
『書道? じゃあ夢は書道家?』
『え、あ、あの。そういう目標を持っていたこともありましたが、今後の進路や将来設計は、家族の意向もありますからそんなに自由には出来ないですね』
『……それは窮屈じゃない? 嫌だと思わない? 俺だったら、思う。自分のやりたいことを犠牲にしてまで他人の言うこと聞きたくない』
「……俺、普段は知り合ったばかりの人にそんなこと絶対言わないけど、その時はさくらと自分がやけに重なって、そんなことをつい言ってしまったんだ。
多分、そうですよねっていう同意の言葉が欲しかった。
だけど、さくらから返ってきたのは、予想とも期待とも違う言葉だった」
『……自分が好きなものをひたすら追い掛けることはとても素敵なことだし、憧れです。だけど、正解はきっとそれだけじゃないから』
『正解はそれだけじゃない?』
『誰かに何かを決められるというのは、その人が自分にそれだけ期待してくれているってことだと思うんです。その期待に応えたいっていう気持ちもあります』
『……自分の夢や目標を犠牲にしても?』
『犠牲には、しません。夢を叶えるタイミングが今じゃないだけ。いつか、夢も必ず叶えてみせます』