触れられないけど、いいですか?
「ん……」
目を覚ますと、見慣れた天井が見えた。ここは私の部屋で、きちんとベッドで眠っていたようだ。
あれ? でも私、廊下で倒れたような……。
と、疑問に思っていると。
「あ、目覚ました?」
「っ!」
その声に驚いて、思わず首をぐるっと動かし、振り向いた。
だって、会社にいるはずの翔君がそこにいたから。
彼が何でもう家に? もしかして、もう夜になっている?
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