触れられないけど、いいですか?

「ん……」

目を覚ますと、見慣れた天井が見えた。ここは私の部屋で、きちんとベッドで眠っていたようだ。
あれ? でも私、廊下で倒れたような……。
と、疑問に思っていると。


「あ、目覚ました?」

「っ!」

その声に驚いて、思わず首をぐるっと動かし、振り向いた。

だって、会社にいるはずの翔君がそこにいたから。
彼が何でもう家に? もしかして、もう夜になっている?
< 200 / 206 >

この作品をシェア

pagetop