俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
歌を歌ったり、踊ったり、各国の様々な遊びを楽しんだりーーー。夢のような時間は、一瞬のように過ぎ去っていく。

「みんなと騒ぐのもいいな」

俺が呟くと、リリーが「言ったでしょ?世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできてるって」といたずらっぽく笑う。

みんなゴールまであと少しと、笑顔を見せている。

アレックスが踊り、小町が手拍子を送り、リーが楽器を演奏し、イワンとフローレンスが歌い、ジャックがその様子を微笑んで見ている。それぞれが思い描いた平和が、ようやく形になったのだ。

「…私ね、リーバスやみんなに会えて本当によかった」

俺の隣で、リリーが呟く。その横顔はどこか寂しげな笑顔で、俺の表情も真面目なものとなる。

「こんなに自由が楽しいなんて知らなかった。人が温かいなんて知らなかった。……本当の自分になれた。ありがとう」

リリーはきれいで儚い笑顔を向ける。俺は胸を高鳴らせながら、何か言わなければと言葉を探す。しかし、いい言葉が何も浮かばない。

結局パーティーがお開きとなっても、俺は何もリリーに言えないままだった。

次に会うのは、一週間後の会議だ。その時までに言葉を考えよう。

俺は、想いを伝えると決めた。
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