永遠に解けない夢を
淡く煌めく星屑のような道。

透明な音を奏でる風鈴。

道の小脇を彩る夏草。


散策がてら町を歩いてみる。人は疎らだけど、寂しいという風でもない。


琥珀色の橋を渡り、次に朝顔のトンネルをくぐってみる。


これはどこに繋がっているんだろう?


わくわくしながら歩くなんて、遠足以来じゃないだろうか。少なくとも最近はこんな気持ちになったことなんて一度もない。



トンネルを抜けると、高い塔の前に出た。


近くで見る塔は迫力があって、鈍色の塔はどこか不思議な雰囲気を醸し出している。



ーーどうしてだろう、塔が気になる。



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