兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「お兄ちゃん、開けて……」



私はラーメンが入ったどんぶりをのせたお盆を持って、廊下に立っていた。



しばらくして、お兄ちゃんの部屋のドアが開いた。



「お兄ちゃんに、夜食作ったの」



「サンキュー。そこに置いといて」



「うん」



私はラーメンをお盆ごとお兄ちゃんの机に置いた。



お兄ちゃんの机には、難しそうな問題集が広げてある。



「お兄ちゃん、プレゼントありがとう」
< 202 / 239 >

この作品をシェア

pagetop