兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「可愛い……ぬいぐるみみたい」



小さな檻の中には、ライオンの赤ちゃんが二頭入っていた。



まだネコみたいに弱々しいふわふわした赤ちゃんを、私は誠也と手をつないだまま見ていた。



「仲いい兄弟だね」



生まれたばかりの二頭の赤ちゃんが、ジャレあっている。



今までずっと緊張してたけど、私は思わず笑顔になった。
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