兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
お父さんとお母さんが売店に行っている間、小学生になったばかりの私はお兄ちゃんと一緒にゾウさんを見ていた。
まだ小学生だったお兄ちゃんと私は、どうでもいいようなことでケンカしていた。
『みい、次はホワイトタイガー行くぞ』
『えー、やだ。みい、コアラがいい。
ホワイトタイガー好きじゃないもん』
『何言ってんだよ。コアラめっちゃ遠いじゃん。
近くから順番に見ろよ』
『やだ。ホワイトタイガーこわい。
みい、見ない。おにいちゃん、一人で行けばいいじゃん』
『じゃあ、みいはそこで待ってろ。
俺、一人で行ってくる』
そう言って、小学生だったお兄ちゃんは、私を置いて行ってしまった。
まだ小学生だったお兄ちゃんと私は、どうでもいいようなことでケンカしていた。
『みい、次はホワイトタイガー行くぞ』
『えー、やだ。みい、コアラがいい。
ホワイトタイガー好きじゃないもん』
『何言ってんだよ。コアラめっちゃ遠いじゃん。
近くから順番に見ろよ』
『やだ。ホワイトタイガーこわい。
みい、見ない。おにいちゃん、一人で行けばいいじゃん』
『じゃあ、みいはそこで待ってろ。
俺、一人で行ってくる』
そう言って、小学生だったお兄ちゃんは、私を置いて行ってしまった。