兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「ごめんね……迷惑かけちゃって」



「大丈夫だよ。もうお通夜は終わってる。
美衣、寝ながら涙流してたけど、大丈夫?」



「そうだっけ……」



私は涙のあとをぬぐって、ゆっくり起き上がる。



「まだ無理しなくていいよ」



私の肩を支えてくれた誠也は、あの頃の私と同じ目をしていた。



「私も、本当のパパとママ亡くしてるんだ……
パパとママがいなくなった時、私はまだ3歳だった」



どうして、このことを誠也に話そうと思ったのかわからない。



今の誠也なら、わかってくれる気がした。
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