俺様御曹司は期間限定妻を甘やかす~お前は誰にも譲らない~
「大体入籍までして気持ちがわからないって、ふたりともどれだけずれてるのよ。そもそも副社長って女慣れしてるんじゃなかった? なのになんでこんな肝心なところで足踏みしてるのかしら。本当、噂ってあてにならないわね」

「……今はプロジェクトで頭がいっぱいだし副社長も忙しい時期だから、きちんとひと段落して落ち着いてから話す」


今の今、自覚した気持ちが恥ずかしいのに大切で、どう取り扱えばいいのか自分でもよくわからない。

いい大人なのに本当に情けない。


“恋”なんて、もう私には無縁だと思っていたのに。

自分の気持ちさえうまくコントロールできない状況で、あの人に気持ちを伝える自信なんてない。


そもそも伝えていいのかもわからない。


「そんな悠長に構えていていいの? もったいぶって拗れたら知らないわよ」

納得していない様子の親友が綺麗に整えた眉をひそめる。

いつもならしっかり食べる昼食も今日はほとんど喉を通らなかった。
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