一匹狼と野良猫。
自殺を図ろうとした。
いつの頃だっただろうか。
『自殺』という言葉は当時は知らなかったが
『死』を感じる事はたくさんあった。
包丁でお腹を引き裂こうとした。
それを母に見られ、何度も何度もぶたれた。
『お前がいなきゃ金が貰えない。』と。
別の日にはベランダから飛び降りようとした。
父に気づかれ逆上し、足を掴まれて
ベランダの柵の外に逆さまに宙吊りにされ
『死にたきゃ死ね。』と。
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