一匹狼と野良猫。


「...........噛むぞこら」



未だ目以外、手で顔を覆ったまま

少し乱暴な言葉で、しかし優しい声で

こちらに目を向けられる。



「.........するのが滉牙さんなら、
噛まれても全然平気です。」

「......ほら、やっぱ分かってない。」



彼はまた顔全体を手で覆い、

もーなんなん、調子狂う。と言って

いきなり抱き締められる。

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