一匹狼と野良猫。
ーーーーー
ーーーーーーーー
「ここの部屋、好きに使っていいよ」
案内されたのは先程の部屋の1番奥。
そこは白を基調としたシンプルで綺麗な部屋だ。
「俺の部屋すぐ隣りだから
なんかあったらいつでも言って?」
「はい......すみません......」
彼に頭を下げると、頭に温かい手が添えられた。
「そこは、すみません。じゃなくて
ありがとう。でしょ」
「あ......ありがとう、ございます.....」
彼は微笑み、頭を2、3度撫でられた。