一匹狼と野良猫。
良い記憶が無い分、身体が拒絶する。
何の用なの。
もうアイツらは居ない。
居ないでしょ。
「あの、何の御用でしょうか?」
こちらに触れようとした婦警との間に
玲花さんが割って入る。
ベッドに備えられたテーブルに手を置き、
婦警の顔を覗き込む彼女。
ビクッと後ずさる婦警に対し、
もう1人の上司らしき男性警官が婦警の前に出る。
「何ですか? あなた方は」
顎を上げて見下す表情に、玲花さんの眉が
ピクリと動く。