一匹狼と野良猫。


ソファーの背もたれに掛かっていた

ブランケットを滉牙さんに掛ける。



またそっと彼の髪に触れる。

横を向いていた滉牙さんは仰向けになり

私の手を自分の額に乗せる。



.........きっと、仕事大変なんだろうな......。

彼の前髪をかき上げてちょんまげの様に掴む。


彼は片目だじぇ開けてこちらを見た。

あ、遊んでるのバレた。



「..........眩しい。」



そう言って彼はちょんまげしていた手を掴まれ

また額に乗せられる。

目まで隠されて見えなくなった。

手は離してくれない。



ゆっくり反対の手で頭を撫でると、

しばらくして心地良さそうな寝息が聞こえてきた。

その光景がなんとも微笑ましくて、

しばらく彼の髪に触れていた。

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