一匹狼と野良猫。


けれどそんな期待は呆気なく崩れ落ちた。



真冬の日、母親につれられたのは古い民家。

手も繋いで貰えず、荷物も自分で持たせ

ずるずる引きずりながら後をついて行く。



「これからは、ばぁちゃんと暮らしな。」



振り向く事無く、こちらに向けられた言葉。



あぁ、そう。

もう役に立たないからいらないって?

じゃあ、






なんで産んだの。

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