一匹狼と野良猫。
「あんたが〇〇かね」
「...........。」
「〇〇かと聞いている!!!!!」
「.......はい。」
見知らぬ老婆に怒鳴られる。
「全く、自分で面倒見切れなくなった奴を
この私に押し付けるとは、なんて女だい!!!
息子と離婚させるべきね!!!」
まるで汚い物でも見るかのような、
そんな眼差しでこちらを目を向けながら
女の悪口をペラペラと発する。
ここでもお荷物。
なぜ、
生きているのだろうか。
「ここがあんたの部屋だよ。」
案内されたそこは、もの置き場。
他にも綺麗な部屋はいくらでもあるのに。
「あんたなんかここで充分さ」
祖母と見られる老婆はケタケタと笑いながら
居間へと消えて行った。