一匹狼と野良猫。


「柄にもなくこんな事するなんて
生意気な奴よほんと。

はい、ゆいちゃん♪」



玲花さんはそう言ってクマを渡してくれた。

クマは抱いてもやはり大きくて

私の身長の半分くらいだ。



「あいつから女の子に
何かプレゼントするなんて初めてなの。

だから、大事にしてあげてね」



こちらに目線を合わせて微笑む彼女に

懸命に頷いた。

< 92 / 624 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop