俺のものになってよ



「やだっ、やめてってば…!」


必死に逃れようとするけど、男の力に敵うはずもなく。ズルズルと引っ張られる。


力…強。



このままじゃ、ほんとに連れてかれる!


やばい…誰か、助けて!


そう思った時




「────…そいつ、俺のなんですけど」



そんな声が聞こえたと同時に、あたしの体が勢いよく後ろにひかれる。




背中に温かい体温が伝わり、ふわっと甘い香りが鼻をツンとくすぐる。




もうそれだけで、誰だかわかってしまう。



この声を、この香りを。



あたしは知ってる。





あたしの腰に手を回し、男ふたり組を睨みつけるようにしてあたしを助けてくれたのは



「青木く、ん…」



青木くんだった。




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