俺のものになってよ
保健室に着き、ドアを開けるけど今日も先生がいない。
「またいないのかよ…」
「…だね」
先生、何やってるんですか…。
「とりあえず、膝見して」
「う、うん…」
擦りむいた膝をこないだと同じように、器用に手当していく青木くん。
真剣に手当する姿を見て、やっぱりかっこいいな。
なんて思った。
こんな人とフリでも付き合ってるなんて、もう奇跡に近いんじゃないかな。
「はい、終わったよ」
そんなことを考えていると、いつの間にか綺麗に包帯が巻かれていた。
「ありがとう…」
やっぱり、この静けさはなれない。
心臓の音が、聞こえちゃうんじゃないかってくらいどくどくと鳴っている。
カチカチと秒針の音だけが室内に響く。
そして、あたしは意を決して口を開く。